線路のカーブ区間においてトロリー線などの電車線をカーブの外側に引っぱり、電車線の水平位置を保持するための金具です。写真は新幹線用のものであり、この他にも絶縁用や耐震形など、様々なタイプを製造しています。

曲線引金具に使用されるイヤーやイヤー取付金具など、これらは高強度で耐候性に優れたアルミニウム青銅製です。約1300℃に加熱した坩堝でアルミニウム青銅の地金を溶解し、シェルモールド鋳造という精密鋳造法で大量生産しています（一部は砂型鋳造）。

高速で走る新幹線のためにトロリー線を水平に吊り下げる金具です。袋ねじでトロリー線を挟み込んで強固に把持するもので、５メートルほどの間隔で設置されています。長さ150ミリのものから2メートルを超えるものまで製作しています。

日本全国の鉄道で広く使用されている金具です。アルミニウム青銅鋳物のイヤー部とステンレス鋼のバンドで組み立てられています。イヤーはボルトを使用しないタイプで、代わりにレバーの部分（クサビ）を打ち込むことでトロリー線をしっかり把持します。